妊婦さんこれやらないで!妊娠中に気をつけることを季節別に徹底解説

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妊婦さんこれやらないで!妊娠中に気をつけることを季節別に徹底解説

赤ちゃんをお腹に宿している妊婦さんは、赤ちゃんを育てるために妊娠する前まではできていた生活に制限がかかってくることがあります。
妊娠中の気をつけることは、アルコールやタバコ、カフェイン、生ものの摂取を控えることです。
これは妊娠中に1年を通して気をつけなければならないことですが、妊婦さんが妊娠中に春・夏・秋・冬それぞれの季節の特色にそって気をつけることがあるのをご存知でしょうか?
ここからは妊婦さんが妊娠中に季節ごとの気をつけたいことについてご紹介していきます。

妊婦さんの春の気をつけること:寒暖差

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寒い冬が終わり少しずつ暖かさを感じ始める春ですが、まだまだ朝や晩は気温が低く日中との寒暖差が激しい時期です。
そのため妊娠中は冬に引き続きしっかり寒さ対策をすることをおすすめします。
洋服は、脱ぎ着しやすいジャケットやパーカー、ストールなどの羽織ものを用意しておくとよいでしょう。
特に薄手のストールはたたむとコンパクトになり持ち運びしやすいので、妊娠中の外出時にはマストアイテムです。
どんな服装にも合わせやすいベーシックなタイプと、コーディネートのアクセントになるようなデザイン性のあるタイプの2種類あると使い分けできて便利ですよ。

また暖かくなると活動的になり、妊娠中でも自然と外出したくなりますよね。
妊婦さんは適度な運動が必要なのでぜひお出かけしてください。
しかし妊婦さんの長時間の外出は体への負担にも繋がるので、できるだけ短時間ですませるようにするのがポイントです。
桜が綺麗な時期なので妊娠中でもお花見の予定を組むこともあるでしょう。
そんな時も妊婦さんは自宅から近いお花見スポットでの鑑賞や、やむをえず遠出した際には翌日は休息日にあてるなどして調整してみてください。
また、お花見はじめ多くの人で混雑する場所では、喫煙者も多くなるので妊娠中は気をつけることが必要です。
最近は喫煙ルームが設けられ指定の場所で喫煙する方が多くなっているものの、まだ少なからず街中で好き勝手に喫煙する人もみられます。
とくにお花見でアルコールが入ると気が緩んでその場で喫煙する方もいるので、妊娠中は喫煙者がいたらすぐに場所移動するとよいでしょう。

日本ははっきりとした四季があるのが特徴で、季節の変わり目を感じられるのが魅力ですが、特に冬から春になるこの 時期に体調を崩す人が多いと言われています。
急な気温の変化や花粉などが影響しているそうです。
昨日までは大丈夫だったのに急に体調が思わしくない、ということも起こりやすいので、妊婦さんは少しでも「あれ?おかしいな?」と思ったら無理せずゆっくり休むようにしましょう。

妊婦さんの夏の気をつけること:暑さ対策

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地球温暖化が進み年々夏の暑さが厳しくなってきています。
しかし、度重なる値上げでエアコンの使用を少しでも控えたいと我慢していませんか?
妊娠中は決してエアコンの使用を我慢してはいけません。
まず妊婦さんは赤ちゃんを育てているため基礎代謝があがっていて、体温が高くなっています。
そのため妊婦さんは普通の人よりも熱中症になりやすいからです。
万が一妊婦さんが熱中症にかかると、お腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性もあり、とても危険です。
妊娠中は適度に涼しくした部屋でしっかりと水分補給をして、体調管理を行いましょう。
特に熱中症警戒アラートが発令した日には無理して外出せず、買い物はネットスーパーを利用したり、デリバリーで簡単に食事を済ませてしまうのもよいでしょう。
妊娠中は妊婦健診などでどうしても外出しなくてはいけない時がありますが、通気性のよい洋服を着用し、帽子や日傘、アイスリング、携帯扇風機などの清涼グッズを活用することをおすすめします。

また妊婦さんはメラニンができやすいため、紫外線予防のため日焼け止めも必ず塗るようにしましょう。
ただ暑い夏は体力を奪われやすいので疲れを感じやすい妊婦さんは、妊娠中は予定を詰め込みすぎずゆったりと過ごすとよいです。

食事面では、冷たい食べ物や冷たい飲み物を摂取しがちです。
しかし、妊娠中は冷たい食事や飲み物ばかりを摂取していると、必要以上に体を冷やしてしまうため注意が必要です。
妊婦さんは飲み物だけでも常温や温かいものに変えると良いでしょう。
妊娠中は特にミネラルが豊富な麦茶や熱中症対策に経口補水液が推奨されています。
また妊娠初期のつわりや夏バテで食べられない妊婦さんもいると思います。
妊娠中どうしても食べられない時には無理をしなくていいですが、少し体調がよいかもと思ったタイミングで食べやすいと言われるゼリーやフルーツを食べてみましょう。
さっぱりとしているし水分が多いので、妊婦さんでも不快感少なく食べられるはずです。

自宅での過ごし方では、もともと体温が高めの妊婦さんですが直接扇風機やエアコンの風に当たりすぎないようにしましょう。
妊娠中は母体が急激に冷えると血流が悪くなりお腹が張りやすくなったり、足のむくみが酷くなる可能性があります。
体を冷やしすぎないように、レッグウォーマーや薄手のソックスを履くと手軽に冷えとりできます。
シルク素材だと通気性があり蒸れにくく快適に過ごせるはずです。エアコンをつけた部屋は乾燥しやすいので適度な湿度管理も行いましょう。

妊婦さんの秋の気をつけること:食欲の秋の食べ過ぎ

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秋になると夏のうだるような暑さをこえて涼しくなってくると過ごしやすくなり、妊婦さんも意欲的に活動したくなってくるでしょう。
買い物にいくと秋は実りの秋とも言われスーパーには美味しそうな食材が販売しているし、デパートに行けば旬の食べ物を使ったスイーツや惣菜が並んでいます。
妊娠初期はつわりで苦しむ方も多いですが、妊娠中期以降安定期を迎えると食欲が旺盛になり、妊婦さんはいつもよりも食べてしまう方が増えてくるようです。
しかし、妊婦さんは食べ過ぎには注意が必要です。
妊娠中に食べすぎると体重が急激に増えて、妊娠糖尿病や難産になる可能性があるからです。
妊婦健診で検査のある血糖検査でひっかかり、糖尿の検査で妊娠糖尿病と判定されてしまうと血糖コントロールをする必要があり、毎日の食事を管理しないといけません。
妊婦さんはただでさえ制限の多い妊婦生活なので、妊娠中にこれ以上制限を増やさないよう食べ過ぎには注意し妊娠糖尿病にならないようにしましょう。

また妊娠中の食べ過ぎを避けるためにも、カロリーが低く血糖値を上げにくくする野菜をたっぷり食べたり、食べ応えのある根菜類を積極的に食材で使用したり、どうしても甘いものを食べたい時には、午前中に食べるようにするなど工夫するとよいでしょう。
妊娠中にどうしても小腹が空いて何か食べたい時には、アーモンドやチーズ、高カカオのチョコレートなどの低糖質のものをチョイスすると、栄養価も高くカロリーが控えられるのでおすすめです。

秋は春と同様、日中と朝晩の寒暖差が激しい季節でもあります。
日中は汗ばむくらい暑くても朝晩はぐっと冷え込む日も多くなるため、体を冷やさないようにする必要があります。
妊娠中は寒くなったらすぐに羽織って温度調節しやすいアイテムを常備しておくと安心です。

妊婦さんの冬に気をつけること:寒さ対策

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妊娠中、寒い冬は体を冷やさないように気をつけましょう。
妊婦さんは体が冷えることでお腹が張りやすくなったり、足のむくみ、つわりがひどくなる可能があるためです。自宅でも腹巻や靴下、ダウンベストなどと活用すると冷えにくいです。
しかし、妊婦さんは家でぬくぬくと過ごしてばかりではだめで、妊娠中は定期的に体を動かすことも必要です。
お天気のよい日中に軽いウォーキングがてらお散歩すると心身ともにリフレッシュできますよ。
3つの首である首・手首・足首は冷えやすいので、首にはマフラーやネックウォーマー、手首は手袋、足首はムートンブーツを履くなどして暖かく保てるようにしましょう。
適宜ホッカイロを利用するのもよいです。
最近では電子式ホッカイロの販売もあり、繰り返し使えるためエコで経済的です。

ただ妊婦さんは妊娠していない時期よりも代謝がよいため、少し厚着をしただけで汗ばんでしまうこともあるでしょう。
汗をかいた後に体が冷えてしまうこともあるので、薄手の洋服を重ね着してその時の状況で脱ぎ着できるようにすると便利です。

妊婦さんは、外出する時には感染症対策にマスクの着用や帰宅後のうがい手洗いの徹底も効果的です。
冬は空気が乾燥していてウィルス感染しやすくなっています。
妊婦さんがウィルスなどで体調を崩すと、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
自分だけではなく、妊娠中は特に一緒に生活するご家族にも協力してもらいましょう。
また寒い地方で雪が積もりやすかったり、地面が凍りやすい地域の妊婦さんは転倒にも気をつけましょう。
妊娠中は転んだ時にうっかりお腹をぶつけてしまったら大変だからです。

食べ物では、体を温めるニンジンやダイコン、ショウガなどの根菜類を積極的に摂取したり、鍋やお味噌汁など温かい食べ物を作ると良いです。
妊娠中、外ランチする時には手軽なサンドイッチよりも、うどんやそばなどチョイスすると体が芯から温まりポカポカしてくるのを実感できるでしょう。
妊娠中に小腹が空いた時にはホットミルクやホットココアを飲むと、お腹も満たされるし、優しい甘さがリラックスでき体も温まるのでおすすめです。

妊婦さんは自宅ではお風呂をシャワーで済ませないで、入浴することも推奨されています。
40度以上の熱めのお湯ではなく、38度から39度くらいの少しぬるめのお湯にゆっくりとつかるのが冷えには効果的です。
妊娠中どうしても疲れてしまった時には、手軽にできる足湯もおすすめです。
膝から下の部分をお湯につけるだけでいいので便利です。

まとめ

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以上、春の気をつけたいことは日中と朝晩の寒暖差、夏の気をつけたいことは厳しい暑さ、秋の気をつけたいことは食欲の倍増、冬の気をつけたいことは寒さによる冷えであることがわかりました。
今までは普通にできていたことが、妊娠中に制限がでてストレスがたまってくることもあるでしょう。
しかし、せっかくお腹の中にやってきてすくすくと育ってくれる赤ちゃんがいるのです。
1年も続かない妊娠期間を逆に楽しむくらいの気持ちで、妊娠中に気をつけたいことに留意しながら妊婦生活を過ごしてみてください。

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