妊婦さんや赤ちゃんのための防災グッズ いざという時の備えはできていますか?

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妊婦さんや赤ちゃんのための防災グッズ いざという時の備えはできていますか?

妊婦さんや小さな赤ちゃんを連れての災害時の避難は、迅速に動くことが大変になることや、必要となる防災グッズも多くなることから、日ごろからの備えが大変重要になります。
今回は、妊婦さん、赤ちゃん連れの避難グッズの揃え方のポイントやあったら便利なものなど、いざというときに役に立つ情報をお伝えします。

妊婦さんが準備しておくべき防災グッズ

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まずはじめに、妊婦さんが防災グッズとして準備しておきたいグッズについてご紹介していきます。

母子健康手帳

妊婦さんであれば母子健康手帳は、防災時だけでなく、外出時常に携帯しておく必要があるものです。
万が一の体調不良などの際にも、母子健康手帳があればだれにでも妊婦さんであることを認識してもらうことができ、迅速に対応をとることが可能になります。
尚、母子健康手帳には、名前や通院している産院の情報など必要事項を必ず記入しておくようにしましょう。

健康保険証

健康保険証も災害時に関わらずに、妊婦さんであれば日頃から持ち歩いておくべきものです。
妊婦さんはいつ体調に変化が起こるかわかりません。
それは妊娠後期の出産直前だけでなく、妊娠がわかった初期のころから共通して言えることです。
また、特に災害時避難所生活などを送っていれば、妊婦さんの場合、通常よりも体に負荷がかかったり、ストレスを感じることも多くなるでしょう。
そのため、健康保険証の携帯も必須となります。

常備薬

避難所生活の中では、体調不良が起こることも十分にあり得ます。特に妊婦の時期には、身体が敏感になっていることから、ストレスなども感じやすいものです。
そのため、風邪薬や解熱剤などを準備しておくと、いざというときにも薬で対処することができます。
ただし、妊婦さんが服用できる薬は限定されているため、必ず医師に相談のうえ、妊婦さんでも服用することの可能な薬を準備しておくようにしましょう。
また、避難所生活が長引くことも予想されることから、日ごろから服用している薬があるのであれば、数日分をまとめて防災グッズに入れておくと良いでしょう。

感染症対策グッズ

妊婦さんの時期には、感染症にかかりやすいというリスクがあります。
特に、避難所での生活や断水が続くようなことがあれば、なかなか清潔な状態を保つことが困難になってしまいます。
そのため、マスクや除菌シート、紙せっけんなどを防災グッズに入れておくことで少しでも妊婦さん自身でできる感染症対策をおこないましょう。

生理用ナプキン

妊婦の時期にはおりものの量が増えます。
また、災害時には、いつもの様に必要な時に洗濯をして下着を清潔な状態に保てるわけではありません。
そのため、生理用ナプキンを準備しておくことで、おりもの対策をおこないましょう。

赤ちゃん連れが準備しておくべき防災グッズ

408871_s.jpg 次に、赤ちゃんがいる場合に準備しておくとよい防災グッズのご紹介です。

おむつ・おしりふき

おむつ・おしりふきはかさばってしまいますが、特におしっこ・うんちの回数が多い時期などには多めに準備しておく必要があります。
衛生面を配慮するうえでも、確実に準備しておくべきものでしょう。
おむつに関しては、防災グッズに用意しているものを定期的にサイズアウトしていないか確認するようにします。
特に新生児期などであれば、あっという間にサイズが大きくなっていくものであるため、注意が必要です。

授乳ケープ

避難所での生活となれば、周りの目を気にしながらとなるでしょう。
特に授乳が必要な場合であれば、自分で対策が必要となります。
母乳で育てているのであれば、災害時授乳ケープも必須アイテムの一つとなります。
特に、新生児期などであれば昼夜問わずに授乳が必要となります。
授乳ケープ1枚あれば、赤ちゃんがお腹がすいた時に、すぐにあげられる安心感があります。

粉ミルク・哺乳瓶

ミルク派であれば、粉ミルクや哺乳瓶を準備しておきましょう。
また、ミルクを作るためのお水も追加で準備しておく必要があります。
普段は粉ミルクを使用しているという方でも、防災グッズとして液体ミルクを準備しておくのはいかがでしょうか?
液体ミルクであれば、常温でそのまま飲むことができ、専用のアタッチメントを準備すれば哺乳瓶なしで使用することができます。
ただし、液体ミルクを防災グッズに使用する場合、事前に飲ませてみて赤ちゃんが好むかどうかを確認してみましょう。
味が変わったら飲まなくなる子や、便秘になった、下痢になったなどの体調に変化が起こる場合もあります。
まずは、日常生活の中で試してみましょう。

離乳食・おやつ

まだ、赤ちゃんが大人と同じ食事ができないという場合であれば離乳食を準備しておく必要があります。
市販の離乳食は、常温でそのまま食べられる便利なものがたくさん販売されているので、ストックしておくと防災グッズとして以外にも、いざというときに便利に利用することができます。
また、おやつなどを準備しておけば、小腹がすいた時や機嫌が悪い時に活躍してくれるでしょう。

スプーン・フォーク

離乳食と一緒にスプーンやフォークを準備しておくほか、離乳食が不要の時期であってもまだ小さく箸が上手に使えないのであれば、必要な食器を準備しておきましょう。
いつもと同じものを準備しておけば、避難所など環境が変わったところでも安心感を抱いて食事をすることができるかもしれません。

タオル・ガーゼ

赤ちゃんの時期には、よだれが多かったり、汗をかきやすいなどタオルやガーゼが活躍するシーンが多いものです。
先にもお伝えしたとおり、普段のように手軽に洗濯をすることが難しいということも多いため、多めに準備しておくと良いでしょう。
スタイ代わりに使用することもできます。

おもちゃ・絵本

避難所生活では、おうちのように好きな時に好きなおもちゃで遊んだり、走り回ったりすることが難しい状況です。
少しでも赤ちゃんの気を紛らわせたり、楽しませたりするためにお気に入りのおもちゃや絵本を準備しておき、不安な時間を過ごす中でも、親子一緒に楽しめる時間を作る工夫をしましょう。

抱っこひも

防災グッズなど必要となる荷物が多い中で、小さな赤ちゃんを抱えて避難するのは大変困難です。
抱っこひもは、避難時にも非常に役立つほか、避難先でも赤ちゃんをあやすときや、移動の際に便利です。

妊婦さん・赤ちゃん連れの避難時に気を付けるべきポイント

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続いては、妊婦さん・赤ちゃん連れで避難する際のポイントをお伝えします。
防災グッズ準備の参考にもなりますので、ぜひご活用ください。

避難が必要と感じたら早めに移動を開始する

妊婦さんの時期や特に赤ちゃん連れの場合には、通常時よりも多くの時間を要することになります。
そのため、避難が必要だと感じたら早めに行動を開始することが重要になります。
余裕を持って行動することが求められるといえます。

多めに準備することを心がける

特に出産後、赤ちゃん連れでの避難の際に意識しておきたいポイントとなるのが、多めの量を意識することです。
日常生活を送っている中でも感じることかと思いますが、赤ちゃんがいると、食事の際に食べ物をこぼして服が汚れてしまった、おむつからおしっこが漏れてしまって服が汚れたなど想定外にものが必要となることがよくあります。
防災グッズはできるだけコンパクトにまとめたいところではありますが、妊婦さんの時期、および赤ちゃんのいる時期に関しては、必要となるであろう物は荷物が多少多くなっても必要分用意しておくことをおすすめします。
それがいざというときの安心感にもつながるでしょう。

防災バッグは軽量のリュックがおすすめ

妊婦さんの場合は、重いものを持ちすぎるとおなかに負担がかかってしまいます。
妊婦さんであれば、おおよそ5キロ程度の荷物にまとめるようにできるだけ、荷物の軽量化を意識しましょう。
また、赤ちゃん連れの避難であれば、両手が自由に使えるリュックが特に役立ちます。
リュックであれば、子供を抱っこして荷物を運ぶことが可能です。
赤ちゃん連れに関しても、妊婦さん同様に出来るだけ荷物の重さの負担を減らせるように、軽量のバッグを選ぶようにしましょう。

妊娠中・赤ちゃんを連れての避難における選択肢

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避難所での生活において、妊娠中・赤ちゃん連れだからこその悩みがあります。
妊婦であれば、いつもよりも疲れやすかったり、感染症にかかってお腹の中の赤ちゃんに悪影響が及んでしまったらという心配があるでしょう。
赤ちゃん連れであれば、夜泣きをしてしまって周りの人の睡眠を妨げてしまったら…ストレスが溜まって暴れてしまったらどうしようなどの不安を抱えることも増えてくると思います。
そのような状況において、避難所での生活以外も選択肢として挙がってきます。

避難所に行かないという選択

自宅で電気が通っていたり、水道が使えるという状況であり、安全が確保されているのであれば、自宅で過ごすというのも一つ選択肢として挙げられます。
自宅で生活をすることを検討しているのであれば、あらかじめ水や食料の準備をきちんとしておくこと、また住宅の耐震性などについても確認しておく必要があります。

ホテルでの避難

周りの目を気にせずに過ごすことを優先させるのであれば、ホテルでの避難生活も良いでしょう。
ただし、避難生活が長引く場合には、その分お金がかかってきます。
どのくらいの期間を目途にしてホテル生活を続けるのかは、出費との相談にもなってくるでしょう。

実家や知人宅への避難

被災地以外の実家や知人宅への避難であれば、安心感も高まります。
自宅から離れての生活となるため、こちらも避難が長期間にわたる場合には、その先の生活についてある程度の見通しを付けて滞在することで、滞在先の負担を考慮することにもつながるでしょう。

妊婦・赤ちゃんがいる場合にはより防災対策に力を入れよう

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お伝えしてきたように、妊婦さんや赤ちゃん連れでの避難というのは、通常よりも大きな負担となります。
そのため、日ごろから防災グッズの準備等の対策がより重要になります。
妊婦・赤ちゃん連れ防災グッズを今一度確認して、不足分があればこの機会にぜひ揃えてみましょう。
日ごろから高い防災意識を持っていることが、いざというときに確実に役立つことでしょう。

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