妊娠は人生の中でも一番と言えるほど、うれしい出来事だと思います。 その妊娠報告をいつのタイミングで、どう伝えればよいのでしょうか?
特にワーキングママさんの場合は会社に報告する必要があります。 職場への失礼のない妊娠報告をするためにも、報告のタイミングや伝え方について紹介していきます。
妊娠報告のタイミングはいつ?
一般的には「安定期」と言われる妊娠12週目が過ぎた頃から報告をと考える人も多いようですが、報告する相手によってはそれでは遅い場合があります。 誰にどのタイミングで報告するのがベストなのか解説していきます。
会社への報告は早い段階でOK!
妊娠が分かったら、まずは直属の上司へ報告します。
妊娠初期はつわりなど、体調が優れないことがよくあります。 急なお休みをお願いする場合など、早めに上司に妊娠報告を済ませておくことで、理解や協力を得やすいです。
上司への妊娠報告時に、自分自身の現在の体調や同僚への報告のタイミングなどもあわせて相談しておくとよいです。
同僚への妊娠報告は安定期に入ってからで問題ありません。 しかし、妊娠初期は体調が安定しないので、頼りにしている先輩社員や同僚には早めに伝えておくと安心です。 体調が悪いときや体に負荷のかかる作業のときには協力を得やすいです。
また、同僚のなかには不妊治療をしている人もいるかもしれません。 さまざまな悩みを抱えた人がいます。 妊娠報告はうれしい気持ちは抑え、落ち着いて冷静に報告しましょう。
両親や友達への妊娠報告のタイミングは?
自分の両親への妊娠報告は、発覚した時点で報告します。 妊娠期間の体調不良や出産後の育児の手助けなど、もしものときに一番頼りにできるからです。
義両親への報告は安定期に入ってからするという人もいますが、 同じタイミングで妊娠報告をしたほうが、両家の間でトラブルが起きることはありません。
友達への妊娠報告は、会社への報告とはまったく異なり、いわゆる安定期に入ってからの報告で問題ありません。 妊娠から出産までには流産などさまざまなリスクがついてきます。 体調面でも気持ちの面でも落ち着く安定期を迎える頃に報告しましょう。
中には妊娠報告ではなく、出産したタイミングで報告する方もいます。 それほどまめに連絡をとっていないような友達や遠くで生活をしている友達に対しては、「出産しました」報告でも失礼にはなりません。
妊娠報告はどう言えばいい?
では、実際に妊娠報告はどのようにすればいいのか。 報告する相手によって報告の仕方も異なります。 ここでは、会社への妊娠報告、両親や友達への妊娠報告の仕方について解説していきます。
会社への妊娠報告は直接
特に会社への報告は義務になりますので、どのように報告するのが失礼にならないか。 今後の自身の働き方にも影響を及ぼすことですので、丁寧に行ってください。
実際には、直属の上司に直接報告します。 具体的には、時間を取ってもらい、1対1で話しましょう。 なぜなら、妊娠報告は妊娠にともない、業務の引継ぎや産休に入るまでの間 どのくらい働けるのかなど、上司と確認しておく必要があるからです。
出産予定日もしっかりと報告しておきましょう。 いつから産休を取得できるのか分かります。いつから業務の引継ぎを開始すればよいのか大体のスケジュールが組み立てられます。
このタイミングで産休の申請方法や産休中にもらえるお金や利用できる制度などを確認しておく必要があります。 特に産休の申請手続きは産前休業前(出産予定日の42日前)までに済ませておく必要があるので、早めに確認をしておくと安心です。
また産休中にもらえるお金として、出産手当金と出産一時金があります。 利用できる制度として「社会保険料免除」があります。 会社に妊娠報告をすれば、人事部などが必要書類をそろえてくれるところが多いです。
ですが、中には産休の手続きに慣れていない会社もあります。 不安な方は自分自身で早めに確認をしてみてください。
妊娠報告の際に会社に伝えておくべきポイントは次のとおり。
● 現在の体調 ● 定期検診や体調不良でお休みが増えることや、 ● 出産後は育休を取得して職場復帰するのか退職する気持ちがあるのか ● 職場復帰の目安 ● 職場復帰後の働き方 伝えるべきことをまとめて報告する必要があります。
人事部への報告も忘れずに行う必要がありますが、これについても直属の上司に相談して指示を仰いで下さい。
両親や友達への妊娠報告はさまざま
両親への妊娠報告は直接します。 報告したときの両親の反応や喜んでくれる様子は絶対に見てほしいです。 両親が喜んでくれることは自分たちも幸せな気持ちになります。 これからの妊娠期間、出産や育児でツライことも乗り越える大きな活力になるに違いありません。
また、出産後の育休期間を経て職場復帰を考える方は特に、旦那様や両親のサポートが必要となってきます。 その部分のお願いも踏まえて、直接報告をします。
友達への妊娠報告には特に仲のよい友達には直接報告、又は電話で報告します。 しかし、相手が遠方に住んでいたり出産したばかりで忙しいなどさまざまな事情や状況があります。 その場合はメールで済ませても問題はありません。 最近ではグループメールを活用するのも一つの方法です。 年賀状などのやりとりがあれば新年のご挨拶とともに報告するのもアリですね。
友達の中には不妊治療などさまざま状況を抱えた方がいるかもしれません。 あまりにも自分の状況を細かく伝えすぎてしまうと、なかには気分を害してしまる友達もいるかもしれません。 妊娠報告はシンプルに限ります。
2人目妊娠の場合
2人目の妊娠は1人目とはどのように違うのでしょうか? 報告のタイミングや報告の仕方について、 また、気をつけておきたいポイントについて解説していきます。
1人目妊娠との違いはなに?
2人目妊娠は1人目のときとは大きく状況が異なります。 それは、上の子を見ながら妊娠期間を過ごさなければならないということです。 1人目のときは自分の体調だけを気遣えばよかったですよね。 しかし、2人目のときは上の子の育児も同時進行です。 体力面においても気持ちの部分でもつらいと感じることがたくさん出てきます。 上の子が1歳差や2歳差となるとなおさらです。
自分の体調が優れない時や産婦人科への検診など、上の子の面倒をお願いしなければならない時が必ず来ます。 したがって、周囲への2人目妊娠報告は重要となるのです。
会社への2人目妊娠報告のタイミングは?
会社への2人目妊娠の報告は1人目と同様、妊娠が分かった時点で早めに報告をします。 1人目の育休中に妊娠が分かった場合も、早めに報告をします。
会社への報告の前に、2人育児について次にあげるポイントを家族でしっかり話し合っておきましょう。 ● 家事はどのように分担するのか ● 保育園にいつから入園させるのか ● 子供が体調を崩した場合、どう動くのか ● 両親のサポートはあるのか、どの部分をサポートしてもらうのか
2人の子育てをしながら仕事も続けるには旦那様や家族のサポートは絶対に必要です。 子育てと仕事を両立させるためのサポート体制を整えたうえで会社へ報告をしましょう。
上の子への報告も忘れずに
妊娠期間はつわりなどで上の子の相手を十分にできなくなったり、おなかが大きくなるにつれ、抱っこできなくなってきます。 子供も今までのように甘えることができなくなると、寂しさを感じたり不安になってしまいす。 上の子を不安な気持ちにさせないためにも、おなかに赤ちゃんがいることを伝えてあげましょう。 お兄ちゃんお姉ちゃんになるんだということを伝えてあげましょう。
出産後はママも赤ちゃんのお世話で忙しくなります。 そうすると、上の子はママを独り占めできなくなりいわゆる「赤ちゃん返り」をして甘えん坊になることもあります。
妊娠期間中から上の子の気持ちに寄り添ってあげてください。 出産後も赤ちゃんの世話で気持ちにも余裕が持てないかもしれません。 それでも上の子を優先して愛情を注いであげてください。 なぜなら上の子の不安な気持ちがなくなれば、弟や妹を素直に受け入れかわいがってくれるからです。 そうなると、ママの2人育児も少しは楽になるはずです。 上の子が弟や妹をかわいがる光景が見られたらママも幸せな気分になりますよね。
産休、育休の取り方の変化
今では、女性が社会で活躍するのが当たり前の世の中になってきており、 子供を出産した後でも職場復帰を果たしている女性はたくさんいます。 それは、国の産休育休制度がしっかりと整いつつあるからです。 また、企業側も女性が長く仕事を続けられるよう就業規則を見直すようになりました。 今後、男性も育休が取りやすい環境を整備するための改正法が成立しています。 これにより、ますます女性が働きながらも出産ができる環境が整っていくでしょう。
10年ほど前までは、妊娠が分かって退職をしたり出産後に退職を決めたりと キャリアをあきらめる女性が多くいました。 その理由として次のことがあげられます。 ● 企業側に育休の制度が充実していないため、非正社員の女性は利用しない傾向にあったこと。 ● 企業側も社員側も制度をよく知らない。 ● 実際に利用する人がいなかった。
しかし今では妊娠が分かったら会社へ妊娠報告をし、産休制度を堂々と利用できるようになりました。 これからも、女性がキャリアも出産もあきらめずに済む社会に変化していくでしょう。
産休、育休の取り方の変化
妊娠、出産は人生の一大イベントの1つですし、とても喜ばしいことです。 同時にさまざまな不安も押し寄せてくることでしょう。
働く女性にとっては、仕事との両立や職場にちゃんと復帰できるのかなど不安や心配事が耐えませんよね。 この記事がこれから出産に臨む働く女性のみなさんの不安を少しでも解消できるのであればうれしく思います。